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「パソコン」に苦しめられるのはもう終わり

こんにちは、華です。


最近、耳にする機会が増えたICT用語の1つに「VDI(Virtual Desktop Infrastructure:デスクトップ仮想化)」があります。

サーバー上で実行させている仮想化したデスクトップ環境に、パソコンからアクセスして利用させる方式が、コロナ禍によって急増したテレワークのセキュリティ対策として用いられる例が増えたのでしょう。


でもこのVDI、医療業界の皆様には、以前から馴染みが深かったかと思います。 一番分かりやすい例は、医師が活用する電子カルテ端末と、インターネットで外部につながる情報系端末を1台で兼用するための導入例です。


情報系端末の方をサーバー上で実行する仮想環境とすることで、同じパソコン上で操作しながらも、電子カルテ端末がつながる医療系ネットワークとは完全に分断して、セキュリティを確保します。

そのため、例えば医師が診察中に専門外の医療知識を検索・閲覧することが必要になった場合にも、患者の前を離れることなく、安全な環境下でインターネットにアクセスして作業することができます。


この技術は一般的にインターネット分離と呼ばれています。最近ではより安価でご提供できるコンテナ型仮想化技術を利用したタイプもご提案しています。(こちらについてはまた今度ご紹介しますね。)


そのほか、この仮想デスクトップ環境があれば、院内に設置するパソコンの台数を減らすこともできるので、「省スペースにもつながる」といったニーズもあり、沢山のお問い合わせをいただいてきました。





メリットの多い仮想デスクトップ環境を、より手軽に構築




でもこのVDI。今改めて、いろんなメリットを感じています。


まずは、やはり情報セキュリティですね。デスクトップ仮想化をしてしまえば、パソコン本体にデータを保存することができなくなりますから、日頃から個人情報を取り扱うことの多い職種の方々のテレワークには、特にピッタリです。


もう1つのメリットが、パソコンの運用管理の効率化です。

今まで電子カルテ端末ではできなかったセキュリティ アップデートも一元管理できますし、ユーザーが使用しているパソコンが故障しても、データやシステム環境の復旧に手間がかからないなど、運用保守の工数を大きく削減することができます。

不正アクセスの監視も容易ですし、安全性がさらに高まります。しかも、「院内に複数の異なるバージョンのOSが存在するために、管理が大変」といった事態も避けることができます。


いずれにしても、院内の情報システム担当の方が、パソコンのメンテナンスに追われるような非効率な業務からは解放されるのではないでしょうか。


もちろん、ユーザー側から見たメリットも創出できます。

例えば、院内に十分な台数のパソコンを備えた上で、あらゆるところに置かれたパソコンから「自分が使いやすいように設定したデスクトップ環境が呼び出せる」ようになっていれば、忙しく院内を動き回る医療スタッフの皆様が、よりフレキシブルに作業できるようになります。


例えば、ラウンド中の看護師さんが、ほんのちょっとデータを確認するために、病棟を渡った別階にあるナースステーションまで早歩きで戻る……なんていうのは、大変ですからね。そんな時は、「近くにあるパソコンをちょっとだけ利用する」だけで十分じゃないですか。


こうしてメリットの多いVDIですが、もちろん、デメリットもあります。

それは、「共有ストレージへのアクセスなど、サーバーへの負荷が高い」ということと、「ネットワーク環境によって、ユーザビリティが左右される」ということ。そして、「サーバーにトラブルが起きれば、全員のパソコンが使えなくなる」ということです。


しかし実は、HPE SimpliVityは、上記のデメリットを軽減することができるのです。


そのポイントとなるのが、この連載の3回目でご紹介した「HPE(Hewlett Packard Enterprise)独自の『データ重複排除・圧縮』」なのです。


VDI環境を構築するには、その組織の人数分……数百、数千人分の「仮想デスクトップ」を共有ストレージに置く必要があるのですが、そのほとんどは「重複したデータ」です。重複排除機能を使えば、通常のストレージに比べて1/10以下のストレージ消費量で済んでしまいます

この重複排除機能は、専用のハードウェアアクセラレーターで実行するため、サーバー本体のCPUに負荷をかけません。ネットワークを通じてデータを読み書きする負荷が少なくて済むのです。


それに、DRサイトを構築しておけば、システムがダウンするリスクを、大幅に軽減できます。





もっとセキュアに、もっと自由に




…などと書いているうちにVDIが医療業界の皆様のお役に立てるシチュエーションは、今後さらに増えるのではないかと想像してしまいます。


目的別に最適化された仮想デスクトップ環境を使い分けることで、院内はもちろん、院外からもセキュアにアクセスできる環境があれば、医療情報の共有も円滑になり、「地域医療連携」に存在する医療とICTのギャップを埋めることができるのではないか……とか。


ここで私が独り言のようにいろいろ書いても始まらないのですが、医療ICTをめぐるニーズを適正なコストで実現できるように、テクノロジーは進歩しています。

皆様に、より安全で、より自由で快適な業務環境を提案できるように、私たちも精進しております。




記載の企業名、製品名は各社の商標または登録商標です。ブログ記事は掲載時点(2021年2月)における情報をもとに執筆しており、著者の意見や経験に基づく内容を含んでいます。掲載している情報の正確性について万全を期しておりますが、その内容について保証するものではありません。





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