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Microsoft 365 Copilotとは?基本的な機能や料金などの最新情報


日々の業務を自動化する生成AIアシスタントとして、Microsoft社はMicrosoft 365 Copilotをリリースしました。

同サービスは、米国OpenAI社のLLM(大規模言語モデル)「GPT-4」をベースに開発されており、Microsoft Officeの煩雑な作業を簡単に効率化できます。

今回のATS Blogでは、Microsoft 365 Copilotの最新事情に迫り、基本的な機能や仕様、利用料金などを詳しく解説します。

※この記事は、2023年12月6日時点の情報をもとに作成しています。


目次[非表示]

  1. 1.Microsoft 365 Copilotとは
  2. 2.Microsoft 365 Copilotの基本的な機能や仕様を知ろう
    1. 2.1.基本的な5つの機能
    2. 2.2.GitHub Copilotとの違い
    3. 2.3.日本版の正式リリース日
    4. 2.4.利用料金
    5. 2.5.利用に必要な環境
  3. 3.Microsoft 365 Copilotで実現できること


Microsoft 365 Copilotとは

Microsoft 365 Copilot(マイクロソフト 365 コパイロット)とは、Microsoft 365の一般的なアプリケーションに搭載される生成AIのことです。

Wordをはじめ、Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsなどのアプリケーションと連携し、AI技術を駆使してさまざまな作業をサポートします

例えば、生成AIに短い指示を出すだけで、体裁の整った綺麗な書類や資料を作成することが可能です。

Microsoft 365 Copilotによるリアルタイムかつインテリジェントな支援は、日々の業務における生産性向上とユーザーのスキル向上に寄与します。


Microsoft 365 Copilotの基本的な機能や仕様を知ろう

Microsoft 365 Copilotを使った業務効率化や、利用に必要な環境などをわかりやすく解説します。

基本的な5つの機能

Microsoft 365 Copilotの基本的な機能は、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・TeamsなどのMicrosoft Officeツールと連携した作業の自動化です

これらのアプリケーションにMicrosoft 365 Copilotを実装することで、以下のような業務効率化が実現します。

実装可能なツール

Microsoft 365 Copilotの主な機能

Word

・キーワード、文章、データの文脈に沿った文章の自動作成
・文章を改善するためのヒントやアイデアの提供
・文法、スペルチェック機能の高度化
・コンテンツの要約
・情報の検索と整理 など

Excel

・データの分析と視覚化
・データに基づいたグラフの作成
・データの分析に基づいた予測モデルの作成
・データの強調表示、フィルタリング、ソートの簡易化
・複雑な計算に対する数式列の提案 など

PowerPoint

・Wordファイルを指定したスライドの自動作成
・スライドの枚数やテキストの表現、グラフの有無を指定した資料の自動作成
・資料の修正に対するアドバイス など

Outlook

・メールの自動整理
・スレッドのメール内容の要約
・スレッドの過去のやりとりに基づく返信内容の作成
・メモ書きからのメール内容の自動作成 など

Teams

・メンバー間での共同作業の効率化
・会議やミーティングでの論点の整理
・会議の円滑な進行を支援するアドバイス など

GitHub Copilotとの違い

Microsoft 365 Copilotと同様、名前に「Copilot」を含むサービスとしてGitHub Copilotがありますが、双方は対象者や使用目的が大きく異なります。

Microsoft 365 Copilotの場合、Microsoft 365のユーザーが対象です。Word・Excel・PowerPointなどのMicrosoft 365アプリケーションで利用でき、一般的なオフィス業務を効率化します。

一方、GitHub Copilotの対象者はGitHubユーザーです。PythonやJava、JavaScriptなどのプログラミング言語で利用できる生成AIであり、エンジニアの業務を効率化します。

オフィス業務全般を自動化するMicrosoft 365 Copilot、プログラミングの自動化に特化したGitHub Copilotという棲み分けになっています

日本版の正式リリース日

日本マイクロソフト社は2023年11月1日にMicrosoft 365 Copilotをリリースしました。ただし導入条件として「E3もしくはE5ライセンスを300シート以上導入していること」、かつ「Microsoft 365 Copilotライセンスを300シート以上購入すること」を条件としています。

Microsoft 365 Copilotは、上位プランから実装開始となっており、利用範囲は順次拡大されていく予定です。

利用料金

Microsoft社は、Microsoft 365 Copilotの正式版価格について、1ユーザー当たり月額30ドルと発表しました

日本版の価格は現時点で未発表のため、リリース日と同様にMicrosoft社による発表待ちとなっています。

利用に必要な環境

Microsoft 365 Copilotを使いたい場合は、Microsoft 365を利用できる環境が不可欠です。

また、上位製品へのアップグレードが必要であり、Microsoft 365 E3/E5・Business Standard・Business Premiumのいずれかを用意し、さらにMicrosoft 365 Copilotライセンス取得が必要です。

現時点でオンプレミス版での提供はされていないため、クラウド版への移行が求められます。


Microsoft 365 Copilotで実現できること

Microsoft 365 Copilotの導入は、ビジネスシーンに以下のようなさまざまなメリットをもたらします。

  • Excel・Word・PowerPoint・Outlook・Teamsなどの操作のサポート
  • GPT-4の技術に基づく精度の高い回答をリアルタイムで提供
  • 生成AIの自動作業によるヒューマンエラーの減少
  • ナレッジ共有の活性化による経営判断の質の向上
  • 煩雑な作業のリソース転換による生産性向上 など

Microsoft 365 Copilotは、一般企業で毎日行なっている事務作業を劇的に効率化するため、よりコア業務に集中できる環境を創出します

私たちアルファテック・ソリューションズは、Microsoft社から最新情報が発表され次第、こちらのATS Blogで随時発信していきます。

業界の最新情報をいち早くキャッチアップできるATS Blogを、今後もぜひお楽しみください。

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