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【自治体向け】Azure Stack HCIでガバメントクラウドの活用をスムーズに実現する方法


デジタル社会の実現に向けて、自治体では国を始めとする行政機関が共通で利用できるクラウドサービスのIT基盤であるガバメントクラウドの積極的な活用が求められています。 

2022年10月、新たにMicrosoft Azureがガバメントクラウドに採用されましたが、多くの自治体にとってはオンプレミス環境からの移行が困難という問題があります。

そこで役立つのが、オンプレミスからクラウド環境へのシフト&リフトを段階的かつ柔軟に行えるハイブリッドクラウド型HCI、「Azure Stack HCI」です。

今回のATS Blogでは、自治体の情報システム部門やDX推進部門の担当者様に向けて、Azure Stack HCIでガバメントクラウドの活用をスムーズに実現する方法を解説します。


目次[非表示]

  1. 1.Microsoft Azureなどのガバメントクラウドを活用する重要性
  2. 2.自治体が抱えるクラウド移行の問題とは
    1. 2.1.デジタル人材・IT人材が不足している
    2. 2.2.オンプレミス環境のシステムが多すぎる
  3. 3.自治体のクラウド移行を効率化するAzure Stack HCIとは
    1. 3.1.Microsoft Azureとの連携で柔軟なクラウドシフトを実現
    2. 3.2.Microsoft Entra ID(旧称 Azure AD)を利用した業務システムの認証基盤統合
    3. 3.3.OfficeやTeamsとシームレスに連携
    4. 3.4.住民サービスの品質向上をサポート
  4. 4.Azure Stack HCIで自治体のクラウドシフトを一気に解決しよう!


Microsoft Azureなどのガバメントクラウドを活用する重要性

近年、自治体でガバメントクラウドの活用が求められている背景には、デジタル庁が中心となって進めている『デジタル社会の実現に向けた重点計画』があります

本計画は、日本が目指すデジタル社会の実現において必要な考え方や、政府が重点的に実施すべき取り組みが明記されたものです。

デジタル庁および各府省庁は、重点計画に基づいて組織の構造改革や施策に注力し、その活動を世界へと発信・提言することが大きな目的とされています。

2022年10月3日、デジタル庁は日本政府の共通クラウド基盤になるガバメントクラウド(政府クラウド)に、米国Microsoft社の「Microsoft Azure」と米国Oracle社の「Oracle Cloud Infrastructure」を新たに採用しました。

これに伴い自治体では、政府と同様のシステム基盤を共通化していくことが望まれています。具体的には、既存のシステムからのデータ移行をはじめ、機能の拡張、サーバーの導入コスト削減などに取り組んでいく重要性が高まっています。


自治体が抱えるクラウド移行の問題とは

ガバメントクラウドの活用を目指す自治体では、オンプレミス型のシステムをクラウドへ移行する際に大きな負担が発生することがあります。

実際にどのような問題を抱えているのか、いくつか事例を紹介します。

デジタル人材・IT人材が不足している

ガバメントクラウドを活用する自治体の各部門では、ITリテラシーのある人材が不可欠です。

そのため、Microsoft AzureやOracle Cloud Infrastructureなどを導入する際、情報システムに知見のある職員が少ない自治体では、システムの運用まで多くの教育と時間を要するという問題が生じます

自治体においては、2年〜3年という短い周期での異動が多く、IT業務を覚えても異動になって根付かないという問題があります。また、近年の少子高齢化に伴う人材不足が深刻化する今、優秀なデジタル人材・IT人材の確保が難しいのが現状です。

このような問題に直面している場合、外部の専門家による導入・運用サポートを利用することも視野に入れる必要があります。

オンプレミス環境のシステムが多すぎる

オンプレミス型システムを多く利用している自治体では、ガバメントクラウドへ移行する際に大掛かりな準備が必要です。

また、オンプレミス環境のシステムが多いほど、クラウド移行にかかる予算の確保も難しくなってきます。

デジタル人材・IT人材の確保だけではなく、相当な時間とコストも要するため、CIO補佐官や外部のITパートナーを活用しながら入念に計画を立てていくことが大切です。


自治体のクラウド移行を効率化するAzure Stack HCIとは

自治体でガバメントクラウドを活用する際、オンプレミスからクラウドへの移行をスムーズに実現するAzure Stack HCIの利用がおすすめです。

ここからは、Azure Stack HCIの基本的な機能やメリットを紹介します。

Microsoft Azureとの連携で柔軟なクラウドシフトを実現

Azure Stack HCIとは、クラウドとの連携を前提とした新しいHCI 専用OS「Azure Stack HCI OS」上に、WindowsやLinuxの仮想環境を構築できるソリューションです。(Windows Server Datacenter EditionのOSも選択可能)

Microsoft Azureと連携することで、オンプレミス環境でもAzureの各種クラウドシステムを利用できるハイブリッドクラウドの使い方が可能です

クラウド環境への移行が推奨されるなかでも、自治体によってはオンプレミス環境で運用しなければならないシステムも存在します。

Azure Stack HCIなら、オンプレミスとクラウドの2つの環境のメリットを活かしながら、柔軟にシステムを使い分けることが可能です。

Microsoft Entra ID(旧称 Azure AD)を利用した業務システムの認証基盤統合

Microsoft Entra ID(旧称 Azure AD)は、Microsoft 365やOffice 365で包括的なID管理と認証のフレームワークを提供するクラウドサービスです。

Azure Stack HCIとMicrosoft Entra IDを利用することで、業務システムの認証基盤を統合できます

Azure Stack HCIは、さまざまなガバメントクラウドと連携し、幅広い業務の効率をアップします。

OfficeやTeamsとシームレスに連携

Azure Stack HCIは、一般的な企業で広く利用されているMicrosoft社のアプリケーションとも連携可能です。

例えば、OfficeやTeamsと連携することでシームレスな操作を実現します

Windows serverをはじめとするクラウドコンピューティングとの相性も良く、仮想化基盤の提供に加えて、アプリケーションのコンテナ化やクラウドネイティブとの接続も簡単にできます。

住民サービスの品質向上をサポート

Azure Stack HCIと連携可能なMicrosoft Azureは、AI技術を活用したサービスも提供しています。

Azure AI Vision サービスでは、紙の資料を画像データとしてスキャンし、画像内から印刷されたテキストだけでなく手書きのテキストも高精度で抽出します。

自治体の住民サービスに活用した場合、従来の紙による各種手続きや職員による作業のデジタル化を実現可能です


Azure Stack HCIで自治体のクラウドシフトを一気に解決しよう!

Azure Stack HCIは、自治体のガバメントクラウドへのシフト&リフトをスムーズに実現し、DX推進担当者様が抱えている悩みを解決してくれる大変便利なソリューションです。

Windows Server機能の仮想化基盤をAzure Stack HCI上に構築し、Azureと連携することで、より多くのAzure サービスを利用できます。


出典元:Microsoft Ignite『Azure サービスを使用した Azure Stack HCI のハイブリッド機能

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