職員7,500ユーザー向けにMicrosoft 365を導入
アルファテック・ソリューションズは、NTTビジネスソリューションズとともに、三重県職員7,500ユーザーが使うMicrosoft 365環境の設計・導入・移行・運用をトータルにサポートした。同社 社会公共事業部 技術部 自治体技術グループ サブマネージャの内山創一朗氏は次のように話す。
「Microsoft 365の導入に際しては、Azure ADの新設、Azure AD Connectを利用したオンプレミスADとの連携を起点に、アカウントやセキュリティグループの設計、アクセス制御の設定などを入念に進めていきました。バックエンドでは、これまでに培ってきたオンプレミスとクラウドの知見を活かしながら、運用段階を考慮した設計を行っています」
三重県、NTTビジネスソリューションズ、アルファテック・ソリューションズの3者は緊密にコミュニケーションを図りながら仕様・ポリシーを精査し、着実にMicrosoft 365環境の設計・構築へ反映させていった。
「Microsoft 365導入における難関はフロント側にありました。県職員が日々の業務で活用する全庁ポータルのSharePoint Online への移行に際して、既存のグループウェアで作り込まれた機能をどこまで再現するか、SharePoint の機能に合わせて利用法を見直すべきか――様々な意見が交錯する中で最適な着地点で合意するために、アルファテック・ソリューションズをはじめプロジェクトチーム全員に尽力いただきました」(杉山氏)
アルファテック・ソリューションズのサポート範囲は、Microsoft 365の導入とそれに必要なAzureADやMicrosoft Intune などのバックエンド環境の整備、SharePoint OnlineやExchange Onlineのカスタマイズ、データやメールボックスの移行、ユーザー向けトレーニング、利用ガイドや運用マニュアルの整備、ヘルプデスクの支援まで広範に及んだ。Microsoft 365環境の設計から構築、移行、運用支援までトータルにサポートできることに、アルファテック・ソリューションズの強みがある。
「Microsoft 365が備えるツールを利用すれば、標準機能として用意されていない機能でも追加開発できます。本プロジェクトでは、SharePointによる全庁ポータルから利用できる階層型アドレス帳を、ローコードツールPower Appsを利用して短期間で開発するなど、可能な限り県職員の方の声にお応えしました」(内山氏)
提案時のプリセールスとユーザートレーニングを担当したアルファテック・ソリューションズの小林華子氏は次のように振り返る。
「県職員様向けに、オンサイトとオンラインで計3セッションからなるトレーニングを実施しました。使用した教材と録画は、いつでも参照できるよう全職員に公開しています。新しいアプリケーションの使用感は概ね好評で、すぐに受け入れていただけたように感じています」