2ノードのHPE SimpliVityでスモールスタート
HPE SimpliVityは、世界トップクラスのシェアを持つHCI製品である。サーバーとストレージをシンプルかつコンパクトに統合するHCIのメリットとともに、ハードウェアアクセラレーターによる超高速インライン圧縮+重複排除、超高速バックアップといったユニークな価値を提供する。
アルファテック・ソリューションズは、HPE SimpliVityの検証環境を自社に用意し、導入経験豊富なエンジニアチームを擁する「HPE SimpliVity I&Sフォーカスパートナー」に認定されている。
「最初にHCI に着目したのは、2016年の新病院への移設プロジェクトでした。この時はコストが見合わず断念したのですが、インフラ機器をシンプル化できること、ストレージを含めて高い可用性を実現できるHCIへの期待が高まりました。そして2019年、満を持してHPE SimpliVityを採用したのです。決め手は2ノードからのスモールスタートが可能なことでした。」と小西氏は振り返る。
HPE SimpliVityは、RAID(ディスク冗長化)およびRAIN(ノード冗長化)によりハードウェアレベルで高可用性・耐障害性を確保しており、最小2ノード構成からこれを実現できる。他のHCI 製品は最小3ノードの構成を推奨しており、2ノード構成が可能な場合でも可用性・耐障害性に課題を残すことがあるので注意が必要だ。
「インフラ機器、システム移行、運用保守等を含めた総合評価で、ATSの提案が最も投資対効果に優れていました。初期コストを抑えた2ノード構成から始めて、システム集約の範囲を広げる過程でノードを追加できるため、過剰な先行投資が不要なことも大きな魅力でした。」と小西氏は評価する。
HPE SimpliVityのシステム拡張は、管理ツールを操作してノードをクラスターに追加するだけの簡単な手順で行える。バックグラウンドで、ノード、RAID、RAINそれぞれの再構成が自動実行され、vCenterからリソースプールとして利用可能になる。HCIノード単位の拡張に加え、サーバーノードを追加してCPU・メモリリソースだけを増強することも可能だ。
「ノード追加はオンラインで行えますので計画停止は最小限で済みます。このHPE SimpliVityの優れた可用性と拡張性が、私たちの描く『統合的な仮想化基盤』の具現化に寄与してくれると確信しています。」(小西氏)