学研エデュケーショナルの教育サービスを支える新しい仮想化基盤は、2018年10月に構築を完了。25系統およそ200VMを稼働させるシステムは、統合によって大幅に標準化・シンプル化された。電巧社 SI事業部の石田太陽氏は次のように話す。
「10台以上あった新旧サーバー群を、わずか3台のHPE ProLiant DL360 Gen10に集約しました。最新化により、機器の設置スペースを従来の半分以下に削減しながら2倍以上の処理性能を確保しています。また、仮想化環境をVMware vSphereに統一し、VMware HAによってハードウェア障害に備えています」
インフラの単一障害点を解消するとともに、新環境の運用監視から保守に至るフローもアルファテック・ソリューションズ主導で大きく見直された。同社の杉山文孝氏は次のように話す。 「アルファテック・ソリューションズは、三菱ケミカルグループ約400社・6万5千ユーザー向けにITインフラのマネージドサービスを提供しています。ここで培った24時間365日の高品質なサポートモデルを、学研エデュケーショナル様の仮想化基盤に適用しました」
アルファテック・ソリューションズのサポートチームは、HPE Nimble StorageおよびHPE ProLiant DL360 Gen10による仮想化基盤を統合的に監視し、予兆検知テクノロジーを活用して真の予防保守を実現した。
「これまでは、深刻な障害が発生した場合には、たとえ深夜でも私たちが現場対応しなければなりませんでした。保守がアルファテック・ソリューションズに一元化されたことで、指示を出すことなく自律的に対応してもらえ、私たちは『結果報告を受けるだけ』で済むようになりました。まさに劇的な改善です」
学研グループは、パブリッククラウドサービスの採用にも積極的に取り組んでいる。仮想化基盤の最新化は、こうした流れに逆行するものなのだろうか。
「今回の最新化により、最適なシステムへのステージを一段上がることができたと捉えています。新旧混在していたシステムの標準化を大きく前進させたことで、いつでもパブリッククラウド/ハイブリッドクラウドへ移行できる準備が整いました」と中嶋氏は話す。
学研エデュケーショナルにとって、「最適なシステム」とはどのようなものか。石原氏が次のように話して締めくくった。
「システムには『投資対効果』という明確な評価基準があります。私たちの試算では、パブリッククラウドへの移行と運用にかかるコストは、インフラ最新化の2倍に達することがわかりました。クラウドと同等の使いやすさと、それ以上の安心感を手に入れることができたのですから、HPENimble Storageによる最新化は私たちにとって最適な選択だったことは間違いありません」